牛乳の危険性!健康に悪い理由と環境への悪影響

Salut!グルメブロガーよこたんです。

最近ヴィーガン関連の情報に興味があります。
わたしは牛乳飲める人(おなかがゴロゴロしたりしない)なのですが、最近牛乳を飲むことが環境や健康に良くないという記事をたくさん目にするようになったので自分でも調べてみました!

牛乳が健康に悪いのか?環境への影響はどのようなものなのか?気になっている方は読んでみてください〜。




日本人のほとんどは乳糖不耐性


乳糖不耐性というのは、牛乳に含まれる乳頭という成分が消化しづらい体質のことです。

乳糖は牛乳や母乳などの乳にだけ含まれる糖で、二糖類(ガラクトースとグルコース(ブドウ糖)が結びついている)のひとつです。

この乳糖は小腸の粘膜にあるラクターゼ(乳糖分解酵素)によって「ガラクトース」「グルコース」の結びつきが分解されますが、これが不得意なのが「乳糖不耐性」な人です。

乳糖不耐性だと、小腸でラクターゼの分泌が不足しているために乳糖がうまく分解できず、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしたり、消化不良、腹痛、下痢、ガスがたまるなどの症状がでてしまいます。

で、どんな人が乳糖不耐性なのか?
これには成長と人種が関係しているみたいです。

オトナになると乳糖不耐性になる

人間は乳幼児の頃はラクターゼ活性が高く(乳糖がスムーズに分解できる)、大人になるにつれ活性が低くなるそうです。

乳幼児がなぜ母乳や牛乳を消化できるかというと、乳幼児には脳髄や細胞壁、神経系を成長させるために母乳に含まれるガラクトースを沢山必要としています。

ガラクトースは肝臓でグルコースに変換して吸収できるようになるものの、乳幼児では肝臓の働きがまだ十分ではないため、ラクターゼ活性が高いのではないかと言われています。
肝臓のサポートを消化酵素で行う的な感じですかね。

成人になると肝臓でガラクトースからグルコースへの変換が十分にできるようになるためラクターゼ活性が低くなるようです。

小学生くらいでもラクターゼ不活性になりはじめるらしいですよ。
てことは、クラスに一人はいた牛乳が飲めない子はラクターゼが不活性だったんだなぁ。
牛乳が飲めないとむかしは無理やり飲ませられたりしてた気がしますが、今もそういうことが行われてるならちょっと心配ですね…。

アジア人種はラクターゼ不活性率が高い

哺乳類は基本的に離乳後はラクターゼ活性が低下し、親が食べているような固形物を食べるようになります。
でも離乳後もラクターゼ活性が高い、ラクターゼ活性持続症の人がいます。

数千年前から乳製品を摂取していたことがわかっている地域ではラクターゼ不活性率が低い傾向にあります。

伝統的に乳製品を摂取しているドイツや、イタリア、アメリカなど白人の多い地域ではラクターゼ不活性率が低く、
逆にアジアでは90%以上の人がラクターゼ不活性だと言われています。

牛乳のカルシウムで骨が強くなる!…とは限らない

牛乳を飲むメリットの1つとして「カルシウムが取れて骨が丈夫になりそうだから」というのがあると思いますが、
イギリス人と日本人のカルシウム摂取量と骨量の変化に関する研究では、牛乳が飲めても骨量の変化にプラスには働いていないと言う結果が出ています。

加齢に伴う骨量の減少はイギリス人の方がより急速であった。牛乳の飲める西洋人(乳糖分解酵素活性持続症)においても、牛乳は骨粗鬆症を予防できないのである。

引用:「牛乳はこどもによくない」より。Dennison E, Yoshimura N, Hashimoto T, Cooper C. Bone loss in Great Britain and Japan: a comparative longitudinal study. Bone 23:379-82, 1998.

さらに、肉や乳・乳製品をたくさん摂取している国ほど骨折が多いという研究結果もあります。


Abelow BJ, Holford TR, Insogna KL. Cross-cultural association between dietary animal protein and hip fracture: a hypothesis. Calcified Tissue International 50: 14-18, 1992.

16か国の動物性たんぱく質・カルシウム摂取量と50歳以上の女性の骨折発生率との関係を調べたところ、摂取量と骨折の間に強い正の相関関係が認められたそうです。

それってつまり、たんぱく質とりすぎると骨折するってことー!?汗

この研究を行ったAbelowさんは、動物性たんぱく質摂取が増えるほど骨粗しょう症になってしまう理由を次のように説明しています。

動物性たんぱく質は分解吸収される過程で次のような物質に変化します。たんぱく質→アミノ酸→メチオニン・システインなどの含硫アミノ酸→硫酸イオン。

この硫酸イオンが体液の酸性側に傾ける働きがあるようです。人間には体液の均衡を保つ働きがあるので、酸性になった体液を中和しようとします。それにはアルカリ性であるカルシウムが必要です。

カルシウムが体内のどこに存在するかというと…骨です。
そう、この「動物性たんぱく質の摂取で酸性に傾いた体液の中和に骨のカルシウムが使われること」が骨粗しょう症の原因になっているんじゃないかというのがAbelowさんの主張です。

たんぱく質の摂取量が増えると尿中に排泄されるカルシウムが増えるという研究結果もあるので、骨を強くするために動物性たんぱく質である牛乳を飲むのはあまり意味がないのかも…という感じですね。

カルシウムをとりたいなら、牛乳よりも豆腐や小松菜、納豆など、植物性のものからの方が良さそうです!

牛乳の生産が環境破壊になっている

オックスフォード大学の調査結果による、牛乳とアーモンドミルクなどの植物性ミルクの環境に与える負荷をグラフ化したのがこちら。

左から温室効果ガスの排出量、必要な土地スペース、必要な水の量ですが、牛乳が圧倒的です。
上から牛乳、ライスミルク、豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクですね。

グラフを見てわかるように、牛を育てるには広い土地と水、飼料が必要です。
牛は生き物なので、げっぷしたりするとメタンガスが生まれます。そしてこれが温室効果ガスに…。

アーモンドミルクとライスミルクは意外と水を消費しちゃってますが、育てる過程でメタンガスの排出量、必要な土地と水は牛ほどではないですよね。

さらに牛乳の生産がアニマルライツの観点から見て倫理的にどうなのか?という問題もあります。
(人工的に妊娠させたり、連日搾乳したり、短い一生を檻の中で過ごさせること)

この間肉食の危険性肉食の危険性について記事を書きましたが、お肉や牛乳など動物性食品の摂りすぎによる健康への悪影響や環境への影響を考えると、ほんとにヴィーガンになろうかな〜という気になってきます。。
まだお魚は食べてるけど。

とりあえず牛乳に関してはそんなに思い入れが無いので、植物性のミルクをいろいろ試してみようと思ってます!

今度何個か買ってみて比較したいと思いますのでお楽しみに〜。

ではまた!