世界を食べ歩くグルメブロガーよこたんです!
先日グルメな方からのお誘いで、3/20にオープンしたグランイート銀座というお店に行ってきました!
こちらのお店、すごいんです!何がすごいって、使ってる食材の9割以上がGAP認証食材!
主に国際水準GAPであるJGAP/ASIAGAP/GLOBALGAP認証農場の食材を使っていて、
他にも東京オリンピック・パラリンピックの食材調達基準で採用されている都道府県GAPなども採用されているそう。
GAP??なにそれ?って方がほとんどだと思うので、軽く解説しますね。
GAP認証ってなに?
GAPとは、Good Agricultural Practice(農業生産工程管理や適正農業規範の意)の略です。
農業における、食品の品質や安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取り組みのことをいいます。
GAP認証を受けるには審査機関によるチェックを受ける必要があって、100項目以上の審査項目をパスしなければいけません!
いったいどんな審査項目があるのか調べてみました。一例を挙げるとこんな感じです。
「牛をていねいに取り扱うこと、除角などを行う際は、可能な限り苦痛を生じさせない方法をとること」
「出荷した商品に給与した飼料や個体や群ごとの治療・投薬の記録をとっていること」
「使用者と労働者との間で、年1回以上、労働条件、労働環境、労働安全等について意見交換を実施し、実施内容を記録していること」
ふむ…アニマルウェルフェア、トレーサビリティー、労務管理などかなり多岐にわたりチェックされるなかなかに厳しい認証でございます。
ヨーロッパではGAPは当然の義務
ドイツやイギリスでは1970年代ごろからGAPが重要視されはじめたようですが、2005年にはEUREGAPを取得していないものはEUREP加盟小売店では取り扱わない!
政府も補助金を出さない!という方針になり、これ以降、急速に普及が進みました。EUREGAPは欧州小売業協会 (EUREP:ユーレップ)が作ったGAPのことです。
次第にヨーロッパ以外の国々でもGAPの考え方が広まっていき、2007年にはEUREGAPからグローバルGAPという名前に改称、いまではグローバルGAPは世界基準のGAPとなっています。
JGAP、グローバルGAP、FDA-GAPの違い
GAPは各国独自にそれぞれ審査機関があり、名称や審査項目が違います。
120カ国以上で実践されていて世界基準になっているのがグローバルGAP。アメリカはFDA-GAP。
日本にはJGAPのほか、日本がアジア標準のGAPとして広めようとしているASIAGAPなんかもあります。
さらに小売店などが独自に作ったりしている場合もあるので正確には把握しきれません…。
ただそんなに違いはないようです。
例えばFDA-GAPには食品安全だけで環境保全は含まれないなど一部違いはありつつも、食品安全に関しては9割は同じようなルールが定められています。
日本ではあまり認知されていないGAP…
そんな世界ではあたりまえに実践されつつあるGAP、日本では全く普及が進んでません。
2017年3月時点で、日本全国の農家126万戸のうち、JGAP認証を受けているのは4,113農場。全体のわずか0.3%と1%にも満たない数字です。
たとえば、現時点では楽天市場でJGAPとうたっている商品は92件しかヒットしません。
でも今後、すこ〜しずつ認知されていくのかなと思ってます。
というのも、2020年のオリンピック/パラリンピック開催時、選手村で使える食材はGAP認証を取得していることが条件になったからです!
2017年には大地を守る会とオイシックスがGAP取得の無料指導と審査料の負担など支援策を発表、
イオンやコストコもGAP食材の取扱いを増やすという方針を打ち出しています。
しかもコストコに関してはすでに農産物売り場の85%がGAP認証食材になりつつあるとか。
ゆくゆくは全部GAPになるのかな…。
日本初のGAP認証レストラン、グランイート銀座
GAP認証について、少しは伝わったかなと思うので前置きはこのへんにしてそろそろ本題のグランイート銀座について…。
グランイート銀座は、銀座インズ2の2階にあります。
コンセプトは「GAP認証食材」×「ライブビュッフェ」ということで昼も夜もビュッフェスタイルのレストランです。
店内入ってすぐのところには新鮮な野菜が並べられてます!
扉が気になって開けてもらったら実は冷蔵庫で、葉物野菜がチラリ。
レジカウンター前の壁にはGAP認証を受けた農家がずらっと飾られています。
じっと眺めていると店員さんがやってきて「当店は初めてでいらっしゃいますよね、ご説明します」とGAP認証についての説明をしてくれます。
特に凄いなぁと思ったのはグローバルGAPと有機マークのある農家さん。
様々な基準に沿って農産物をつくるのはきっと大変な苦労があるんだろうと思いますし、尊敬します…。
華やかなグランイート銀座の店内
「ライブビュッフェ」がテーマになってるだけあって、店内は調理している様子をみながら料理が楽しめる作りになっています。
テーブル席がメインで、奥には個室もあるのでとっても使い勝手が良さそう。
真っ先に目を引くのは前菜が並べられたテーブル!
色とりどりの、見るからに新鮮な野菜が並んでいて見てるだけでわくわく♪
ひとつずつ農家の名前やどんなお料理なのか説明書きが添えられてるー!
こちらは揚げ物コーナー。カシスマスタードや柴漬けのタルタルソースなど、揚げ物に合うソースのアドバイスもしてくれます。
ストウブにはグリルされた野菜や煮込み料理が入ってます。
角にはアイス。りんご・レモン・抹茶味の3種類。
ドリンクは紅茶・緑茶・水・デトックスウォーター・オレンジジュースから選べます。
オレンジジュースを飲んでみたら目を見開いちゃうほど美味でした。
デザートもあります!まずロールケーキと抹茶の生チョコ。
ひと口サイズにカットされた焼き芋。
パイナップルとぶどう。ぶどうは種無しで皮ごと食べられるタイプのもの♪
撮影してたら15分経過…!慌てて食べだす
これからインスタ映え狙いで行く人は時間に気をつけて(笑)
ひとつひとつがあまりに美しいので写真を取りまくっていたらあっという間に15分が経過。
全種類ひととおり食べてきたので前菜から紹介します!
トマトが甘い!濃い!
まずサラダで一押しなのはトマト。すんごく甘くて美味しい〜!たぶん20個は余裕で食べられる。
キャロットラペやポテトサラダなど定番ものからごぼうの唐揚げなどひねりがきいたものもあります。
ポテトサラダはスプーンがスコップみたいで可愛いかった!
鶏ハムのしっとりさに感動
グリルコーナーでの一押しは鶏ハムとローストポーク。絶妙な火入れ加減でしっとり!
それぞれ柴漬けのタルタルソースとりんごのソースをつけていただきます。
たまたまお店にいらしていたオーナーの武田泰明さんとお話したんですが、
「天ぷらはできたてを楽しんでもらいたい」とおっしゃっていて、
こちらがオーダーしてから揚げてくれるシステムにしたそう。サクサクの温かいものを食べられます!
春菊・ナス・かぼちゃを三種類のお塩で楽しみました。
なんとアイスも手作り!
武田さんからはサービスで、試作中だというトマトのシャーベットをいただいてしまいました!
「3日経つともう風味が変わっちゃうんですよ」とおっしゃってました。
フレッシュなアイスを食べられることに感動…!
オリーブオイルがかかっていて、ねっとりした舌触り。ジェラートっぽかったです。
お口の中がさっぱりしたところでグリル&煮込みコーナーへGO。
深皿に入っているのは白菜のミルクスープと豚肉とりんごの煮込み。
さつまいもはねっとりしていて極限まで甘さが引き出されてる…!もはやデザート。
アヒージョもありました。パクチーの甘ダレがかかった唐揚げが美味しかったな〜。
最後にデザート取りに行ったら炊き込みご飯・白米・パンを食べてないことに気づいて、お皿がカオスなことに…。
アイスもきっちり3種類全部食べましたよ〜(笑)
ふ〜おなかいっぱい。爪楊枝もお花畑みたいで可愛かった〜!
グランイート銀座の料金
さて、気になるお値段ですが…
まず昼は90分、夜は120分で食べ放題+ソフトドリンク飲み放題です!
1,000円からワインの飲み放題がつけられます(笑)
お値段はこんな感じ。
昼【平日】¥2,500(税別)【土日祝】¥2,800(税別) ※6歳〜12歳¥1,300(税別)
夜【平日】¥3,500(税別)【土日祝】¥3,800(税別) ※6歳〜12歳¥1,800(税別)
ランチでもクレジットカードが使えて素敵でした。
5歳以下は無料なので、子連れママ会とかにいいかも。
子供連れの方だと特に食材の産地とか管理方法とかって気になるんじゃないかな。
私も普段レストランに行く時、そのあたりを不安に思いながら食べることがあるけど、今回は安心して食事できて良かったです。
どれも食材本来の味わいが楽しめるように調理されてるし、美しい盛り付けも楽しめるのでこれから予約取りづらくなるんじゃないかと予想してます…。
まだグランイート銀座に行ってない方は、いまのうちにGAP認証食材をぜひ体験してきてくださーい!
グランイート銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座二丁目2番地先 銀座インズ2、2階
11:00〜15:30 (最終入店14:30)、17:00〜22:00 (最終入店20:30)
03-6228-7283 ネット予約あり。