Salut! フランスかぶれの料理家よこたんです。
先日の伊勢丹フランスウィークで購入したきのこ、「モリーユ」と「トランペット・ド・ラ・モール」を使っためちゃ美味なクリームソースを作っちゃいました。
これがモリーユとトランペット・ド・ラ・モール(以下トランペット茸)です!
(左がモリーユ、右がトランペット・ド・ラ・モール)
きのこに見えないトロンペット・ド・ラ・モール
なんか、どう見てもきのこというよりは木の皮っぽい見た目ですよね。笑
フランス語ではtrompette de la mort、「死者のトランペット」という意味で、
恐らく名前の由来は「ヨハネの黙示録」に記されている、神の使い達がこの世の終わりを告げるために吹くラッパ…
名前はなんか不気味だけど、美味しいんですよ〜!
良い香りがあって、シャキシャキとえのき茸に似た食感が心地よいきのこです。
フランスでは貴重なきのこ「モリーユ」
で、こちらがフランスでトリュフと同じくらい人気なきのこ、モリーユ。
栽培ができず、見つけづらいので貴重なきのこらしい。
フランス語ではmorille(モリーユ)、日本では「アミガサタケ」という名前。
日本ではフレッシュな状態で出回ることはほぼなく、たま〜にレストランでお肉とかに添えてあったりするくらい。
高級なので食べられてもほんのわずか。ほんとはばくばく食べたいけど…。
クリーム系のこってりした濃厚なソースととっても相性抜群の、良い香りのきのこです。
モリーユとトランペット茸は日本でも採れるらしい
モリーユは、そのハチの巣みたいな見た目をグロいと思う人がいるようだし、
トランペット茸は木の皮っぽいしで、そもそも食材としてそんなに認知されてないんですが、
実は日本でも採れます。しかもモリーユは春に生えているらしい。
日本各地で松茸狩りならぬモリーユ狩りに行っている人達の記事を読むと、
モリーユは山奥ではなく比較的ひと気のある場所、ウドの近くや桜の木の近くなどに生えているらしい。
ひょっとすると緑道歩いてたら見つかるかもしれないな〜なんて思ってモリーユを探す今日このごろなのだけど、
それっぽいものは見つけたけどまだモリーユは収穫できず。
近々本気出してモリーユ狩りに行くよてい笑
モリーユとトランペット茸のクリームソース
そんな2つのレアなきのこ、モリーユとトランペット茸にマッシュルームもいれてクリームソースを作ってみました!
きのこ以外の材料は生クリーム100ml、バター大さじ1、玉ねぎ1/2、塩・胡椒。とってもシンプルです。
モリーユとトランペット茸は香りが繊細なのであと合うとしたらしめじかな。
全く違うきのこで作っても美味しいと思います。
まずフライパンにバターを溶かします。
バターがしゅわ〜と泡だったら、みじん切りにした玉ねぎを投下。
しんなりするまで炒めます。
モリーユさん達も投下。さらによく炒めます。
生クリームをいれて軽く煮込みます。
しばらくするとモリーユの成分が溶け出てきてクリームが若干茶色がかってきます。
そうしたら塩・胡椒で味を整えて、出来上がり!
超簡単ですが、きのこの香りを楽しむためのシンプルさ!
舌平目のモリーユクリームソース
出来上がったモリーユのソースはどうやって使えばいい?
お魚と合わせるなら舌平目なんてどうでしょう。
なんか高いイメージありますが手のひらサイズの舌平目が4尾ほど入って450円なのでそうでもないです。
しかも舌平目はタンパク質が豊富ー!
まず塩、胡椒をして、薄力粉をまぶします。
今回、ひれのついたエンガワ部分を切り落としていますが、食べる時に外すこともできるのでどちらでも。
あとはバターを入れたフライパンで焼くだけ。
はい完成! 茹でたブロッコリーとレモンを添えてみました。
え、めちゃめちゃ美味しいんですけど…!?
完全なるお店レベルの味。
ローストビーフのモリーユクリームソース
え? お肉はどうなのって?
もちろんお肉との相性も最高でございますよ。
ローストビーフに豪快にかけてみました。
ほかにもステーキとかグリルしたチキンとかに合うと思います。
ローストビーフの作り方については別記事で。
モリーユのクリームリゾット
最後におまけでもう1レシピご紹介。
ローストビーフを作ったとき若干モリーユソースが余ったので、リゾットにしてみました。
リゾット用の1合お米を用意。
このお米は友達がおすすめしてくれたふるさと納税でゲットしたもので、リゾット向きだけあって芯が残る仕上がりになるすぐれもの。
なければ普通のお米でもOKです。
オリーブオイルを大さじ1ひいたフライパンで、お米を透き通ってくるまで炒めます。
牛乳200ml、水400ml、コンソメ小さじ1/2を加えて中弱火で煮ます。
この時、お米がほどよい硬さになるまでシャバっとした状態の水分をキープ! 水が減ってきたら足してOK。
20分くらいかけて煮ていくと良いです。
お米が好みの硬さになってある程度水分が飛んでトロッとしたら、火を弱めてモリーユソースを投下。
あれば白ワインを大さじ1いれると香りが良いです。
塩・胡椒で味を整えます。
あればパルミジャーノ・レッジャーノを親指大くらい削り入れます。
(なくても十分美味しいよ)
よく混ぜたらお皿に盛り付けて、胡椒をかけたら完成…!!
はい、お店レベルの味ー!
ちなみにリゾットはフォークで食べるのがマナーです。
重めの白ワインとの相性ばっちり。
はぁ、最高すぎる…
まるでイタリアンレストランかのような夕飯だったなぁ〜
モリーユのソースはお魚に、お肉に、リゾットにととても汎用性が高いのでぜひお試しあれ。
モリーユ愛がとまらない
というわけで今回はモリーユの素晴らしさをレシピと共にお届けしてみました。
わたしのモリーユ愛、伝わりましたでしょうか(うるさい)
モリーユやトランペットは普通のスーパーでは入手困難ですが乾燥したものはネットで買えます。
きのこは乾燥するとうま味が増すので、フレッシュとの違いを比較するべくわたしも今度買う予定。
でも花壇でモリーユを見つけた人もいるみたいだし… しばらく緑道を歩いて探してみよっと笑
それではまた! Au revoir!