フランスの食生活、家庭料理




フランスにホームステイしたら、旅行しただけでは見えなかったリアルな食生活や家庭料理の実態が見えてきました。
 




フランス人はマルシェが大好き

フランス人はマルシェが大好きです。
だいたい週末の朝から夕方まで、週に1回から2回定期的に町のどこかでマルシェが開かれるのですが、いつ訪れても人で賑わっています。

マルシェには何でもあります。野菜、果物、ワイン、肉、魚、ジャム、卵、チーズあたりを基本として、クレープやスープ、炒め物などのお惣菜だってあります。そしてマルシェによってはそれら全てがビオ(有機)食品だったりして、とっても魅力的。スーパーにも食材は色々売っているものの、お肉の種類が少なかったり、野菜がしなびていたりとあまり購買欲がそそられるような品揃えではないことも。スーパーで買うものといえばヨーグルトや牛乳、ワイン、保存食品、日用雑貨類などがメインになってくるでしょうか。面白いところだと、フレッシュオレンジジュースを作る機械が置いてあったりします。1本大体2€程度で、自分で機械を操作して、できたてのジュースを購入することができます。スーパーはだいたい夜8時ぐらいまで営業しているので、コンビニのないフランスの人にとっては急に何かが必要になったときに便利な駆け込み寺的な存在でもあるかと。

外食頻度は少なめ

フランス、特にパリは外食費がとっても高いので、残念ながらあまり気軽に外食することができません。ふわっとした表現で恐縮ですが、そこそこおいしいレストランでランチセットを頼むと平均20€以上するでしょうか。今の為替で日本円に換算すると、約3,000円近い。留学中びっくりしたのが、とあるブラッセリーのバーカウンターのようなところで、ハイチェアに座ってランチしたら、お会計みてびっくり。60€位したことがありました…。でも料理は鳩のグリルとかレストラン並みのクオリティーでとってもおいしかったんですけどね。
外食するときは、日本のように食事ができてかつお酒も飲める居酒屋のようなところは文化としてあまり根付いていないので、バーだとあまりご飯に選択肢がなかったりすることも。最近タパスが食べれるお店が増えていたりもしますが、しっかりご飯を食べたい人はバーでアペロしてから家でご飯、もしくはアペロ後にレストランに移動、レストランの三択になります。
※アペロ→ディナー前に軽く一杯、おつまみと一緒にちびちびやること。Apéritif(アペリティフ/食前酒)を略してApéro(アペロ)。

家でもフルコース!?

フランスの家庭では一皿ずつ、完食してから次のお皿を用意するのが普通です。日本だと一汁三菜の文化があり、一度にいろんなおかずが食卓に並び、三角食べなんて言ったりしていろんなおかずを交互に食べたりしますが、フランスの場合、おおよそサラダ、スープ、メインディッシュ、チーズ、デザートの順に料理が1皿ずつ出てきます。
(チーズはデザート扱いです。チーズだけのときや、ヨーグルトだったりすることも。)
そしておもしろいことに、1皿食べ終わるごとにバゲットでお皿をぬぐうのです。日本人の感覚からするとちょっとお行儀が悪い、みっともない行為かもしれません。でも日本で例えるならば、おかずをご飯の上にバウンドさせて食べている行為とほぼ変わらない気がしますし、結果的にお皿がきれいになるので洗い物もしやすいです。

カレーはスプーンで食べる

とある日の昼下がり、私は友達のフランス人とカレーを食べていました。カレーは日本の国民食だなぁなどと思いながら何気なく彼女の方を見ると、フォークを使ってカレーをすくっています。驚いた私はその理由を尋ねました。彼女は失笑しつつ、「スプーンを使うのは赤ちゃんが何かを食べているような…おこちゃまのような行為だよ!」と答えてくれました。そんなわけなので汁気の多い何か、スープスパやカレーのようなものを食べる時はフランス人はフォークを使います。綺麗に食べきれないのでは…と思ったそこのあなた、そこでバゲットの出番です。

バゲットの扱いが雑


バケットはお皿をぬぐうだけでなく、パテやリエットなどをのせて食べたりもします。そしてバゲットはナイフとフォークのような位置付けなのでナイフなどと同じく、お皿ではなくテーブルに直接おきます。よって食事が進むにつれ、パンくずがそこかしこに散らかりまくります。でも、そんな些細なことは気にしないのがフランス流。食べ終わってから机をふけばよろし!

超シンプルで合理的

家庭で頑張らない日(ホームパーティーなどではない普通の日)の食事は、せいぜい1品から2品で構成されます。私がホームステイしていた家では夜はたいていサラダ、メイン、チーズ(orデザートorヨーグルト)で終了です。メインも特に凝ったものが出るのではなく、例えばチキンの丸焼きや、煮魚、パスタ、ピザなどなど。キッシュやラザニアとかもありましたが、感覚的にはこれらは割と頑張ってる方です(笑)シンプルながらも野菜は味が濃いし、チーズはおいしいし、なんだかんだで成り立ってしまうんですよね。日本で言うと、豚汁、終了。カレー、終了。みたいなイメージでしょうか。日本人の感覚からしたら手抜きだと思われるかもしれないのですが、しばらくフランスにいて日本に帰ると家庭料理の品目数や盛り付けの繊細さに驚かせられます。なんたってフランス人女性の就業率は驚異の83%(2013年 出典:OECD)、そんなあれこれと頑張らずにシンプルでも美味しければいいじゃないかという感覚があるような気がします。日本人ももう少し合理的な視点から家庭料理を見直し、ゆとりをもって生活しても良い気がするのは私だけでしょうか。